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他の同人にはない『売り』の考え方。SEOだけの『ロングテール』というメリット

私は『おものべ』というエロ小説サイトで電子書籍を売ることで収益を得ていますが、集客という面でコアとなっている技術がSEOです。

はっきり言ってしまうなら、SEOは既に風化した技術であり、他人に安易におすすめできるようなものではありません。現在はSNSマーケティングが主流であり、各出版社もイラストレーターや漫画家、小説家などに書籍化の打診をするとき、Twitterのフォロワー数を重視すると聞きます。

しかしSEOにはSEOの良さがあり、私がひたすら突き進むだけの価値があると感じています。その最たるメリットが『ロングテール』なのです。

そもそもロングテールとは?

ロングテールという言葉が使われるシチュエーションはいくつかあるのですが、大雑把に言うと次のようなものです。

ある通販サイトにおける商品別売上グラフ

グラフ1

この売上グラフでは、売上の高い人気商品ほど左にソートされており、売上が低いニッチ商品は右側にソートされています。

グラフをぱっと見たとき、多くの方は特に売れている左側の商品に注目します。売れている商品をさらに伸ばせば、利益はもっと上がる――非常に率直な感覚ですが、こういった売れている商品というのはせいぜい数種類しかなく、伸ばすのが大変な場合も。

そこでマーケティングの現場……特にネット通販のようなWebにおいては、時として逆の手法を取ることがあります。

グラフ2

つまり、グラフの右側にある、あまり売れていない商品を伸ばすということ。売れているほんの数種類の商品を育てるよりも、売れていない何十・何百種類の商品を少しずつでも育てたほうが、最終的な利益が上がるという考え方です。

このグラフの右側の部分を、動物の尻尾に見立てて『ロングテール』と呼びます。

補足

この考え方は主に通販サイトなどWebでの考え方です。通販サイトにはスペースの限界が存在しませんから、ニッチな商品にも存分に力を入れられるというわけです。普通のお店で売れない商品ばかり並べたら、人気商品が売り棚に置けなくなってしまいますから。

他にもSEO対策する際のニッチなキーワードをロングテールと呼ぶなど、いくつかの事例がありますが……とにもかくも大切なのは、この形状のグラフを見たら、あえて尻尾の部分に注目してみようということです。

グラフ3

電子書籍の売上グラフに見る『ロングテール』の形状

本題は『おものべ』が販売している電子書籍の時期別売り上げグラフ。2020年10月3日に新しく電子書籍を販売しています。

DLsiteの売上グラフ

大雑把に読み解くだけでも、『新しい商品をリリースした直後はたくさん売れるが、その後は段々と売れなくなる』ということが分かります。

多くの人は、やはりグラフ左側のリリース直後の伸びに注目するはず。『初週売上』だとか『初週動員数』だとかの言葉はだてではありません。

しかしこのグラフをよくよく見てみると、先ほどの例で示したロングテールのグラフと非常に形が似ています。

グラフ3

つまり先ほどの話に合わせて考えるなら、尻尾の部分に注目する――つまり『リリースしてから時間が経ってあまり売れなくなった時期』をどう攻略するかを考えると、高い売上が期待できるということ。

売上グラフのロングテール戦略

そしてその答えこそが、ズバリSEOなのです。

SEOはロングテールに強い、『1日1本売る』ためのマーケティングです

冒頭でも述べましたが、現在のマーケティングはPixivやTwitterなどでの宣伝を利用したSNSマーケティングが主流。これには次のようなメリットがあります。

  • PixivやTwitterは規模が大きく、多くの利用者の目に留まってくれる
  • その中でも特にフォロワーは商品を購入してくれる可能性が高い
  • クリエイター(イラストレーターや漫画家、小説家など)も最初から利用していれば、マーケティングの時に一から始める必要がない

しかし一方で、常に新しい作品やツイートが押し寄せてくる環境ですから、時間が経つと宣伝が埋もれて見えなくなってしまうというデメリットがあります。要は、SNSマーケティングは短期決戦型なのです。

一方でSEOはSNSマーケティングとは逆を行く長期決戦型。検索順位で上位を取っている限り、常に検索エンジンを利用している人が訪れて購買のチャンスがあり続けます。商品のリリース直後に売上が伸びなくても、SEOを頑張れば後で逆転することも可能です。

SEOマーケティングにおける『売り』の考え方

おものべの電子書籍は一冊700円で販売しています。何割かは販売サイトであるDLsite(あるいはFANZA)の手数料となるので、実際の利益は400円です。

これを前提に――。

  • 電子書籍が1日1本売れたら、1か月に30本で12,000円の利益になります。
  • もしも2本の電子書籍を出していたら、1日で合計2本売れることになり、1か月で24,000円の利益になります。
  • 10本の電子書籍出していたら、1日で合計10本、1か月で120,000円の利益になります。
  • さらにSEOがうまくいって、各電子書籍が1日に2本ずつ売れるようになったら1か月で240,000円の利益にもなります。

――SEOを使った電子書籍の販売というのは、こういった考え方で行っています。初週の盛り上がりなんてまったく気にしていないのです。
(もちろん、最初から売れたほうがうれしいには決まっていますが)

この例はあくまでも机上の空論。そう都合よく行くわけではありませんが、コンスタントな利益というのは魅力的に見えるのではないでしょうか?
(今のところ、作品によりますがだいたい1日0.5本~1本ぐらいの販売でしょうか)

まとめと補足

ここまで散々SEOを持ち上げてきましたが、けっしてWebマーケティングとして最強というわけではない点を強調しておきます。

SEOはより多くのユーザーに働きかける必要があります

Webマーケティング風に言うと『コンバージョン(CV)率が低い』なんて言います。例えば――

  • Twitterでフォローした100人
  • ホームページに訪れた100人

人数は同じ100人ですが、商品を購入してくれる人の数が多いのは圧倒的に前者。具体的な数は一概に言えませんが、例えば、Twitterのフォロワーなら100人中20人は買ってくれるのに、ホームページに来た人だと100人中1人買ってくれるかどうかぐらいの差もザラです。

SEOは何万、何十万、何百万人ものユーザーに呼び掛けていくことが前提となります。SNSと同じスケールで考えると間違いなく失敗するでしょう。

出版社はSNS重視。SEOなんて見向きもしない(と思います)

今の世の中は小説などの情報コンテンツも大量生産・大量消費の時代。発売直後に『売れてないな』と判断されたら、出版社にスパッと切られてしまうのが当たり前です。

そのため長期決戦型のSEOとの相性は最悪。いくら『後で売れるから!』なんて言っても、目立った成果のない商品を気長に育ててくれるような出版社はそうそうありません。

SEOはあくまでも一人でちまちまと売るための手法と考えたほうがいいでしょう。出版社を通してプロの作家になりたいなら、SNSのフォロワーを増やしたほうがずっと確実です

どれだけ頑張ってもSEOで成功するには時間が掛かります

SNSでフォロワーを増やして、出版社に声を掛けてもらって、本を出して――この方法はどちらかと言うと『一発当てる』タイプ。実力や運も当然絡んできますが、当たりさえすれば超スピードで成功するやり方と言えます。

一方で、SEOは検索エンジンのアルゴリズムの都合上、どれだけ実力や運があっても、多くのユーザーを呼び込めるようになるまでには膨大な時間が掛かります。始めた当初は収入ゼロが当たり前、月数万稼げるようになるには最低でも年単位かかると思っておいたほうがいいでしょう。
(時給計算なんてしたら悲しくなりますよ!)

不労所得なんて存在しないと思いましょう

『SEO』『アフィリエイト』などの話をすると、多くの方が連想するのが『不労所得』という言葉。働かずに収入が得られるなんてとても魅力的です。

くれぐれも、ただSEOをやるだけでは不労所得なんて得られないと思っておきましょう。ホームページに人が来る環境を維持するためには、絶えず新しいコンテンツを作成して、古いコンテンツもメンテナンスするなど、ホームページ全体をブラッシュアップし続けなければなりません。勉強や情報収集も必要です。

けがや病気で倒れても多少の収入を確保できる』ぐらいに考えて、『一度完成すればあとは放置でがっぽがっぽ稼げる』などとは思わないようにしてください。
(実際はそれだけでも非常に助かるのですが)

 

総じて、SEOはけっして万能でも最強でもありませんが、独自のやり方で売っていける方法。どちらかと言うと、出版社すら頼らず自己完結させたい方向けのやり方。

……まぁ、おすすめはしにくいですね。身もふたもない話ですが、クリエイターとして順当にやっていくなら、まずはSNSのフォロワーを増やしたほうがいいでしょう。

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